仏教とヒンズー教
ラフーオムチャン & 九曜星
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黒い神 ラフー。日蝕・月蝕のもとです。インド神話ではラフーとケトゥはもともと一人で首だけ切り取られたのがラフーです。切り取ったのが太陽神と月神で恨みを晴らそうと追い掛け回して日や月を欠けさせているのはラフーです。中国では羅ごう星と呼ばれてます。首の無い体は計都と呼ばれており、これは彗星のことだそうです。このページのタイトルであるラフーオムチャンとはラフーが月を食べること。すなわち月蝕を意味する言葉です。羅ごうは霜島ケイさんの封殺鬼シリーズでもおなじみですねえ。
タイでは曜日のもともとはこの九曜だとされています。週は七日ですから二つ多いわけで、ラフーは水曜の夜になり、ケトゥは?です。曜日ごとに性格は決まっているそうで、月曜日生まれは月、これは満ち欠けがあるので気が変りやすい人、つまりは浮気者ということでありまして、チャオチューやと言われます。私はその典型だそうです。
火曜日以降は興味がありませんので省略します。でもお寺などに行くと曜日ごとの仏さんが祭ってあり、そのまえにお賽銭をあげたり、蝋燭や小さな象などのお供えを上げたりしています。ん、突然話が仏さんになったぞ。ラフーたちは神様なのです。つまり曜日ごとの神様も仏様もタイにはおられるのです。
話を元に戻してラフーなんですが、ワットプラケオの壁画では黒く有りません。次の絵のような普通の神様であらわされています。けど他のお寺の壁画などではお日様やお月様をかじっています。このページの最初の絵が典型的なラフー図像です。そして、このような図柄のミニ神像もお寺では売られています。私も一生懸命探した結果少しだけ持っています。
また、会社の工場のあったナコンチャイシー・・・・・バンコクから戦場にかける橋で有名なクワイ河に向かう途中にあるソムオーというザボン・・これがまたおいしい・・の名産地・・・・・にあるお寺では、ご本尊がラフーさまなのです。わたしゃ大好きなもんですから、しょっちゅう行っておったのであります。
次の写真がご本尊です。身の丈、座ってられますが、そのままで2メーターくらいでしょうか。
で、当然のこととして、お供え物も黒いのです。真っ黒なにわとりをはじめとして黒一色
お花や蝋燭まで黒いのです。
ほんとうは、ちょっと嘘です。ご本尊は
こちらです。やはり仁王様みたいなものでしょうか。いやいやそうではありません。やはり、ラフーのほうが主役なのです。
という、今回は観光案内でした。