エメラルド寺詣り ラマキエン
前のページに戻る 次ページにすすむ トップページに戻るその5(82面から110面)生き残りはラーバナのみ、最終戦争編
82.
ラーマはインドラ神の戦車をもろてきてんねやな
−なんで、そんなもんもらえまんねん
ほんで初めてラーバナやら10人の大将らと戦うねんな
−やっつけましたか
いやまあまだ顔見せだけみたいなもんや
83.
タウサハデッカとムラパラムとゆうラーバナの友達の二人兄弟がラーマと戦うためにラーバナに呼ばれて来てよるな
−また殺されに来よったんかいな
その二人の偉い悪魔のための宴会をランカーの町でやってよる
−酒なんて飲んでんと、しっかり計画せなあかんのにねえ
84.
ラクシマナはムラパラムと戦(たたこ)うて彼を殺してしまいはるねん
−ほお、えらいあっさりしてまんな
たんなる見せかけだおし見たいやな
85.
ハヌマーンは普通の猿に化けてタウサハデッカをだましよるねん。ハヌマーンはしっぽでタウサハデッカをくくって、ほんで殺して魔法の棍棒を取り上げよるねん
−こいつら、えらい弱いんでんなあ
86.
ラーマはラーバナの甥セン・アティットと戦うて彼を殺しはるなあ
−ほんま、どんどん殺されていきよりまんなあ
87.
ラーマはラーバナともういっぺん戦いはんのや。けど決着はつかへんのや
88.
ラーバナはサタルングとゆう友達とその甥トリメクに「ランカーの町に来てくれや」と言いてよるな
−あほが、また殺されに来よるんでっか
89.
ラーマとラクシマナはサタルングとトリメクと戦いはるねん。ラーマはサタルングを殺しはるねん
−ほれ見い
トリメクは小こうなって砂の中に隠れてるんや。けどハヌマーンに見つかって殺されてまうねん
−なんちゅうアホなやつらや
90.
ラーバナは不死身になるための儀式を始めよるんや けど ハヌマーンが「瞑想を邪魔したろ」と思て、彼の奥さんのモントーを連れてきたので めちゃめちゃになってしもたんや
−ちょっと待つとおくなはれや、どっかで聞いたことのある名前やが。あの、もしかして、それタイ文字の基礎のトーモントーとちゃいますか
チャイ カップ
−あの、この話は特に読者をタイ在住の人に絞ってるわけやないので、こんな受け答えは、まるきり解らへんのとちゃいますやろか
そやなあ。やめて、次いこ
91.
ラーバナはサタスンちゅう友達とその甥っこのビルンチャムバンにランカーにきてもろてよるな
−よう来まんねなあ、ほんまにもう。ほで、どうやってやっつけまんねん
92.
ハヌマーンは「天から武器を降らしてみい」とゆうてサタスンを騙しよるねな
−なんでんねん、その騙すゆうのんは。だいたい武器をどうやって降らしまんね ま、ようわからんけど悪魔やさかい。その武器は待ち構えてたアンガタとその軍隊に全部奪(と)られてしまいよるねな。ほんでサタスンは最後にはハヌマーンに殺されよるんや
−ほんま、踏んだり蹴ったりでんなあ
93.
ビルンチャムバンは見えへんようになれるんやな
−へえ、透明人間はんでっか
ほんで猿の兵隊を殺しよるねんな
−無敵ですわな。この お人は着てるもんも透明にできまんのか
なんでやねん
−そら、着るもんがなかったら風邪ひきまんがな
94.
ビルンチャムバンは何でか知らんけど、ラーマとは戦われへんのや
−なんででんねん
そこが、ラーマの偉いとこやないかい
−それでは悪魔が可愛そだんがな
ま、そんなもんや、所詮悪役ちゅうもんは。そんで海の泡の中に逃げて隠れるのやな。ハヌマーンは彼を追いかけて行って殺してまいよるのや。そんで、悪魔の首をラーマのとこへ持って行きよるねんな
−水の中に足を漬けるとシャドウがやられかけた時みたいに、相手に見られまんねんな。けど、海の泡ゆう表現がわかりまへんな
ま、そんな細こいことはどうでもええけどな、シャドウもわからへんで
95.
ラーバナは偉いおじさんマーリバラジャに来てもろて、「ラーマとの喧嘩の審判をしてもらお」と、しとるんやな。ラーバナはマリバラジャやったら「呪文を使うてラーマを呪おてやっつけてくれるやろ」と思とんねや
96.
けど正直なマリバラジャはランカーの町の外で、ラーバナ・ラーマ・シーダーほんで神様も みいんなが寄ったとこで裁ことしよんねな
−なんで、こんなときに正義の悪魔が出てきまんのや
彼はラーバナが思てたように呪いなんかせんと、どっちゃかゆうとラーマの肩をもちよるねんな
−あーあ、どうせそうやろ
97.
ラーバナはラーマの神聖さをぶち壊そうとして儀式を行いよるねな
−ちょっと、いまの正義の味方はどこ行ったん
さあ、おおかた悪魔やのにパオブンチンやって喜んで帰りはってんやろ
−また、そんな訳のわからん人物を登場させなはんなや
わからんか、素人やな
−そんな中国もんのタイではやったテレビドラマの話をしたかて、一過性のものを普遍的な物語の解説に使こうたらそらいかんわ
えらいまともそうなことを言うやないか
−せめて、おおかた悪魔やのに大岡越前やって喜んで・・・・
まあ、おまえもワンパターンやなあ。儀式はシバの指示で来た、生まれ変わったバーリンに止められるのやな
−へえ、あのアホのバーリンは2度目の登場でっか
そうや、いまやもうこれは神さんの仲間なんや
98.
ラーバナはラーマに もっかい戦いをしかけよるねな。たまたまそこで見かけた弟のビピシャナを槍で殺そうとしよるんや。ラクシマナはビピシャナを守ろうとして ほんで 自分が変わりに突き刺されるねな。ほんで気を失なうんや
−あ、またやられた、ハヌマーンが登場しますか
99.
シュア、ハヌマーンはラクシマナを治す為の薬を捜しに行くのやねえ
−ほんまにワンパターンやねえ、解りやすうてええけど
その一つはラーバナがクッションにしているすり鉢石やねんな
−えらい難しいとこにおまんねやな
ハヌマーンは夜のうちに盗みよったんや
−えろう簡単でんねんな
ハヌマーンはラーバナの髪の毛エとモントーの髪の毛エをくくりつけよったんや。ハヌマーンはラーバナのおでこに 髪の毛をほどくにはモントーが3回ラーバナの頭を どつかなあかん というまじないしていきよったんや
−そんな、じゃらじゃらしたことせんでも、忍び込んで盗めるくらいやったら、なんで首切ってきまへんねや
それもそやなあ、だいぶん性格がかわっとんねな
−あんたみたいなもんでんな。で、ラーバナはどつかれましたんかいな
ま、そらしゃあないわな
−ちょっと聞きまんねけど、十も頭のあるラーバナの、どのおでことか、どの髪の毛エとかはっきりしてまんねやろか
ま、そんなことどうでもええやろ
−ええことおまへん、はっきりさせとかな。筋がとおらんことは嫌いでおま
ま、前から三番目くらいにしとこか
100.
ラーマはラーバナの義理の兄弟タッパナサンと もっかい戦いはるねんな。タッパナサンはラーマの軍隊を喰てしもたろとして大きくなったんや けど スグリーワが彼の腕をちょん切って、ラーマが彼を射ち殺してしまうねな
−まあ、その程度のもんやろう。ちょっと聞きまんねけど、ラクシマナは助かりましたんやろうか
当たり前やろ 絵に描くノン忘れてはるだけや。右下のすみっこでラーバナの嫁はんのモントーが死んだラーバナの友達と親戚を生き返らせる薬を作る儀式をしてるなあ
−そらまた、えらいもんをお作りでんな
101.
ラーバナは嫁はんのモントーがこさえた魔法の薬をもろて来るねな。ラーバナはこの薬を彼の死んだ友達と親戚を生き返らせるためにまきよるのや
−また、もっかい殺されますか
ラーマは生き返った悪魔達を取り囲むダイアモンドの網を作る弓を射ってな
−インドラチットもいてまんのか
なんでそんなこと聞くねん
−わて、ちょっとファンでんね。けど囲まれて出られんと...すぐ殺されはるんでっか・・ぐしゅん
102.
ハヌマーンはラーバナに化けてモントーの魔法の薬を作る儀式を邪魔しに行きよるねな
−なんでラーバナに化けまんねん
儀式をやってる間は男に触わってもあかんのや
−ラーバナに化けて邪魔するて、ああ意味が解りましたわ
103.
ラーマはラーバナめがけて矢を射ちますけど、彼を殺すことは出来へんのや
104.
ラーバナは心臓を体の外に取り出したあるから死なへんのや
−そこらが悪魔でんなあ 人間がそんなことしたら死にまっせ
ハヌマーンは「ラーバナの心臓の入った箱を盗んできますわ」と志願しよんねな
−どこにあるんかわかってまんのか
「ラーバナのおっしょはんの隠者ゴプツラが持ってる」て、きっと裏切り者のビピシャナが言いよったんやろな。ハヌマーンはラーマと喧嘩分かれしたふりをして、そいで ゴプツラに「ラーバナに寝返るさかい、ラーバナのとこへ連れて行っとおくなはれ」と頼みます
−そんなもん誰が信じまんねん
ゴプツラ
−わからん、ええもんの方が嘘ばっかりついとおる
ハヌマーンはゴプツラにわいらがラーバナのとこへ行って「誰も見張ってないときに、ラーマの猿の軍隊が箱を盗むためにきよったらいかんさかい、心臓入りの箱を一緒に持って行ったほうがええで」と言いよるねんな
−きっと、そのとおりにするんでっしゃろな
もうちょっとでランカーの町につくというとき、ハヌマーンは隠者に「心臓箱を一緒に行てたアンガタに預けてったほうがええで」と言いよるねな。「そうでないと、心臓はラーバナの体に戻ってしまうで」とゆうたんや
−信じるんか、そんなこと
すなおな隠者やさかいね。ハヌマーンはアンガタに「心臓の箱をいったん取り上げたら、その箱をかくして偽物の箱を隠者に見せるようにしいや」と言いよるな。ほて、ハヌマーンとゴプツラはランカの町に入りよるねな。そんでゴプツラはハヌマーンをラーバナに会わせよるねんな
105.
ハヌマーンはラーバナをだますために、ラクシマナと戦いに出かけよるんや
−なんでそんなことせなあきまへんね。もう心臓の箱はとったんでっしゃろ。心臓をたたきつぶしたらしまいとちゃいますのんか
106.
ハヌマーンは「うそこの戦い」をしてラーバナをだますんや
107.
ハヌマーンはアンガタが持っているラーバナの心臓の入った箱をラーバナに見せんねな
−やーい、あーほのあーほのラーバナ
ここまでいやみをゆたらんでもええやろ
108.
ラーバナは家族と跡継ぎに別かれをゆうて最後の戦いに出て行きよるねんな
−もう諦めてはりまんのか、よっぽど潔(いさぎよお)おまんな
109.
ラーバナはインドラ神に化けてラーマと戦いに行きよるねな
−だまそうとしてはりまんねけど、きっと正義組はだまされへん・・・・・
もう不死身やないラーバナは、ラーマの矢アに当たったと同時にハヌマーンが心臓箱を一緒に壊しよったんでおなくなりになるのやな。他の本では、ここでラーバナはラーマがちゃんと武士らしゅう扱こうてくれたんで、えろう喜んで10の首で順番におわびを言うて跡継ぎにビピシャナを指名するんや
110.
ビピシャナはラーバナのなきがらをランカ−の町に運んで行くのやな