ワットプラケオ壁画鑑賞

エメラルド寺詣り ラマキエン

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その6(111面から156面)その後の戦い編

111.
          
 シーダーは彼女のラーマへの操を証明するために火の上を歩くちゅう試練を行いはるねんな
−ちょっとこの話はこみずがかかるど
 なんやねん
−なんでそんなことを言い出したと思いま?やましいとこがまるでないという本人の気持ちがあったとしてもやねえ、どうしてそれだけで火の上が歩けまんのや。自分が神さんの生まれ変わりやゆうことを知ってるんとちゃうねんやろか。神さんやったら、やましゅうても大丈夫なんとちゃいますやろか
 そんなことゆうたったら身も蓋もないやないか
−でも やけど も どうもおまへんのやろ
 そらそうやないかい、操の証明やないかい
 
112.
 ラーバナの葬式の行列が火葬場へ近づいていきよるな
−ここらへん、火にまつわる話がようけおまんなあ
 
113.
 ビピシャナがラーバナのなきがらを火葬してよるな
−と、ゆうことは、ビピシャナがモントー夫人に代わって喪主なんでっか
 この時にはもう、相続が決まっておったんや
 
114.
 ビピシャナはランカ−の新しい王さんになるねんな
−はい、おめでとうございます
 ラーマとシーダーとラクシマナはランカ−の町の外の庭でくつろいではるな
−単なる絵の解説ですなあ
 
115.
 ラーバナの友達やった悪魔アスカンが、ラーマと戦うためにランカ−へ向けて軍隊を連れてきてよるわ。彼の体はラーマの矢アで射たれる度に何べんでも倍倍になりよるのやBR> −強敵ですやん、なんでもっと早よ来たれへんねん、あほが
 ビピシャナはラーマに矢でアスカンを射って、ほんで海にほりこんだらええねんでと教えてやりよるんや
−裏切りもんがおると強いわなあ
 ほんでアスカンはシバ神に感謝しながら死によるんや
−感謝して死ねてけっこうなこっておます。けど、世が世であればですなあ
 
116.
 ラーマがランカ−の町にさいならとゆうてアヨタヤに帰りはります。ビピシャナは途中までついて行って ほんで 海峡を横切ってこしらえた舗道を壊していってやと頼んでるねな
−それで 壊して帰りまんのやな
 ラーバナの息子のひとりのバンライカンがナーガの世界から彼の父をたんねてきよるんや。彼はお母はんからお父はんがラーマに殺されたちゅうことをきいたんや
−おかんて誰でっか、モントーはんでっか
 そらどや、わからん
−けど、もめごとの陰に女ありでんなあ
 
117.
 バイランカンはラーマの軍隊を追っかけよるねな
−やめときゃ、ええのにね
 ハヌマーンは水牛になってバイランカンと戦いよるねんな
−なんで水牛なんでっか
 バイランカンは殺されよるな
−ご愁傷さまです
 
118.
 ラーマの軍隊はキシュキンヤーの町まで戻ってきはったな。町を治めている猿の将軍のニルパットがラーマを迎えてるな
−わざと、ハヌマーンと喧嘩してましたんやな
 いや、そうでもないらしい
 
119.
 ラーマはハヌマーンと猟師クーカンを「自分らが戻ってきた」と知らせるために アヨタヤに送りはるねんな
 
120.
 ラーマの二人の弟バーラタとサツルガナは、もしラーマが14年間の失踪の後戻ってけえへんかったら焼身自殺しようと準備してはってんな
−ちょうど14年たっておったんですな
 ハヌマーンとクーカンは彼らが自殺するのを止めて、ラーマが戻ってきたことを言いよったんやな
−おおよろこびちゃんちゃこでおます わな
 
121.
 ラーマは彼の兄弟達と猿の兵隊たちにぎょうさんの褒美をやらはったんやな
−めでたし、めでたし
 
122.
 ラーマは「アヨタヤの町をハヌマーンに与えるで」と言いはったんや
−無茶苦茶いいよるなあ、ラーマてアホだすか
 ハヌマーンは「いりまへん」と返事しとるんや
−しっかりしとおる
 しょうがないんで ラーマはハヌマーンのために新しい町をこさえはったんや
−まあ、めでたし、めでたしでんな  終わりでっか
 いや話はランカ−へ戻るんや
 
123.
 ラーバナの友達のマハバーン・ペータスンが、ラーバナに会うためランカ−の町に来よった。「なにいラーバナが殺されたてかい」とゆうなり、軍にランカーを取り囲んでまえと言いよったんや
 
124.
 ビピシャナはランカーの町から出ていて マハバーン・ペータスンと戦うんやな
−けど戦いの専門家やおまへんさかい弱いんでっしゃろなあ
 そや、すぐ負けてまうのや。ハヌマーンはラーマに「ビピシャナを助けてきたり」と言われ 早速行ってマハバーンを殺しよるねんな
−え、ああして こうして ああなって殺されるのとちゃいまんのか
 
125.
 ラーバナとモントーの息子のパイナスリオンが生まれるんや。ビピシャナはモントーを彼の嫁さんとして そいで パイナスリオンを子供として育てるんやな
−めでたいんでっしゃろか
 ハヌマーンとビピシャナの娘ベンヤカイとの間にできた息子のアスラパットが生まれるんや
−なんぼでも息子ができまんねんな
 
126.
 ロッブリの町の支配者になったハヌマーンがおつきの女たちと庭でくつろいでるとこや
−ロッブリーて、あの街中までお猿がいっぱいのロッブリーでっか
 きっとな。猿やった頃からの癖でハヌマーンは彼の頭を足で かきよんねな。おつきたちはこれを見て笑てしもたんや
−そら笑うわな
 ハヌマーンは「えろお決まり悪い」と思て 森の中へ隠者になりに逃げ込んだんや。そんで人間に姿を変えたんや
−人間になってからでも、足で頭をかけるかしらん
 
127.
 パイナスリオンは従者頭からビピシャナが彼の父でないことを聞かされるねな
−それも女でっか
 いや
−ほお、珍しい
 パイナスリオンは「隠者カーラのとこで修行する」ちゅうて、ランカーから出て行きよるねな
 
128.
 パイナスリオンと従者頭バラニサンはマーリワンの町に行くねんな。「ラーバナが殺されてしまいましてん」と 悪魔の支配者でラーバナの友達やった チャクラワットに言いよるねんな
 
129.
 チャクラワットと彼の軍勢はランカーを攻撃しに来よるんや。ビピシャナは戦うねんけど、捕まえられて閉じこめられてしまうねんな。こら、起きんかい
−あ、こらえろう済んまへん
 なんで寝るね
−ま、ちょっと今、男ばっかりやさかい
 
130.
 パイナスリオンはランカーの支配者として勝手に即位しよるんや。アスラパットは彼のお母はんのベンヤカイに「父ちゃんを捜しに行く」とゆうて出て行きよるんや
−なんで、そいつら自由なんでっか。ビピシャナ一人に戦争さしたんでおますか
 ほら、しらんけどもな
−ま、行ってきなはれ
 
131.
 アスラパットは父ちゃんのハヌマーンを見つけるねんな
−もうちっと苦労して見つけんと、あいそおまへんな
 そいでランカーで何が起こっているかをラーマに知らせに行きよるんや。ラーマは、バーラタとサツルガナと猿らをビピシャナを助けるために行かしはるんや
−ほお、ちゃうグループでんなあ
 ほんで、まずマーリワンの町でのチャクラワットとの戦いに行くんやな
 
132.
 猿の将軍ニルパットはバーラタとサツルガナらがランカーの町へ行けるように橋になるんやな
 
133.
 バーラタはチョンプーパンを彼の使節としてダサピンのとこへ派遣しよるんや
−ダサピンて誰でおます
 パインスリオンが呼び名を変えよったんや
 
134.
 ダサピンはバーラタとサツルガナの軍と戦うために出てきよるんや。けどダサピンとバラニサンはアスラパットとヤマリワンとカニュベックに捕まるんや
−また新顔が出てきてまんな
 ヤマリワンとカニュベックはインドラチットの息子やねんけど、いまはやラーマの側やねんな
 
135.
 ダサピンとバラニサンは足かせをかけられてランカーの町へ連れてこられとるな
 
136.
 ダサピンとバラニサンはランカーの町の回りを引き回されたうえに打首にされるんや
−えろお、あっさりと殺られまんのやなあ
 
137.
 チャクラワットはえろお悪い夢を見るんやな
−どんな夢でおます
 豚にへそなめられたり、玉ちゃんにうんと言わせたり やな。チャクラワットは「清めの水を作ってえな」とゆうて隠者に来てもらいよるんや。そないなうちにバーラタとサツルガナの軍がマーリワンの町にだんだんと近ずいて来るわ
 
138.
 ハヌマーンはマーリワンの町を守る火と毒とゆう二つのの防壁を壊すんや。ほんで二つの防壁の指揮官は殺られるんや
−もうちっとで着くみたいでんなあ
 
139.
 バーリンはマーリワンの町の外のマユラの丘まで来て軍勢を止めるんや。そんで、猿の将軍ニラヌンを使節として送り出すんや。チャクラワットはそのとき彼の息子スリヤポップを呼んで戦いに出させるのや
 
140.
 サツルガナはスリヤポップと戦いよるねな
−スリヤポップて強おまんのか
 スリヤポップは悪魔の将軍メクハサンに、「スリヤポップが自分の槍に魔法をかける間、サツルガナの軍勢を取り囲む山に化けとれ」と言うんやな
−いつの間に戦こうてるとこから、おらんようになりましたんや
 サツルガナは矢でメクハサンを殺します しやけど スリヤポップの槍がサツルガナに突き刺さってまうんや
 
141.
 ニルパットは「サツルガナの傷をなおすための薬を捜しにいってくるわ」と言うんや
−新コンビの薬捜しでおまんな
 まあ助かるねんな。サツルガナがなおってから、バーラタとサツルガナはキャンプに戻るんやな
 
142.
 スリヤポップはバーラタやらサツルガナと戦うために出ていくんや
−待ってました すりや
 そんで バーラタに殺されてまうんや
−なんじゃ、それだけでっか
 
143.
 チャクラワットは彼の二人目の息子バーンライチャに「戦うてこい」と言いよるんや
−こいつも弱いんか
 バーラタとサツルガナとの最初の戦いではかたはつけへんかったんや
−ほお、まあ一回は保つみたいでんなあ
 バーンライチャは彼の魔法の力を強くするための儀式をするために、ちょっと戦列から離れとるんや
−魔法の矢アてどんなんですねん
 マカラ矢ゆうてやなあ、マカラちゅう鼻は象で体はワニの変な怪物に変わりよる矢アやな。しゃあないから、悪魔の将軍マーンクラビンがバーンライチャのかわりに戦いに行きよってな、そいでニルパットに殺されるんや
−毎度、ご愁傷さまでございます
 
144.
 アンガタとアスラパットはバーンライチャの儀式を邪魔するんや。けど次の日、バーンライチャはバーラタとサツルガナとの戦いに現れてマカラに変わる矢を射ちよるんやな
−結局いつものこっちゃけど、まじないが終わるきっかけをつけてるだけでんなあ
 マカラはサツルガナを空へ持ち上げるんや
−ワニが空を飛ぶんかい
 バーンライチャは彼の将軍の一人ラフーに「サツルガナをつかまえとけ」と言いよるんや
−ラフーてもしかして日食の神さんかい
 知らん
−けど悪魔のほうが確かに似おうたりまんな
 スグリワとハヌマーンとアンガタとニルパットはバーラタに「弟を助けてきてくれや」と言われるんやな
−弟ちゅうとサツルガナでっか、これもラクシマナとおんなじようなパターンでおまんな
 
145.
 バーンライチャはバーラタと戦いにでてきよるんや。バーンライチャはバーラタに殺されるんや
−え、サツルガナはどないなりましてん
 そんなん前の絵エで助けてきてと言うたとき、助かってんねんがな
 
146.
 チャクラワットはバーラタと戦うねんけど勝てるわけないわな
−ほんで、やられましたか
 もうちょっと待ったてくれるか。チャクラワットの3人目の息子ノンユパックが戻ってきよったんや
−ほお、どっかへ行ってはりましたんか
 なんか悪いことをしてその償いをするためブラフマ・シバ・ビシュヌちゅう3人のヒンズーのえらあい神様の魔法の武器を盗みに行っとったんや
−アホ息子だんねんな
 「戦いに行くで」とゆうて出て行ったんやな
 
147.
 ノンユパックはサツルガナに戦いをしかけて、殺られたんや
−ほんまにアホな子オでおまんな
 チャクラワットはバーラタと戦うねんな けどやっぱ 決着はつかへんかったんや
−わりと保ちまんな、このお父ちゃん
 そら、このへんは前編の焼きなおしみたいなもんやさかいラーバナの代わりをしてるゆうこっちゃろな
 
148.
 チャクラワットは彼の友達で地下の町を支配している悪魔のバイタンに「助けに来てえな」と頼んだんやな。バイタンはバーラタと戦うたんやけど、どないにもならへんかったんや
−わりと強いんでんな。けど次の絵エで殺されマンねやろ
 
149.
 バイタンは彼の棍棒の魔法を強うするための儀式をしいに彼の地下の町にいによったんやな。そのあいだ、ペトラがチャクラワットに言われて代わりに戦いに出て行きよったんや。ペトラはアンガタに殺されてまうんやな
−こいつはちょい役やってんねえ
 ニルパットとアスラパットは「バイタンの魔法の儀式を邪魔したれ」ちゅうんで、ちょっとづつ近づいて行きよるんやな
−ほんで中止ちゅうか、終わりまんねんな
 
150.
 ニルパットとアスラパットはバイタンの軍勢が地下から出てくんのを待ってるんや。バイタンは地上にでてきたときすぐに殺られてまうんや
−やっぱりえろう弱いんでんな
 
151.
 チャクラワットはバーラタとまた戦おうたんやけど、やっぱ決着せえへんかったんや
 
152.
 チャクラワットはもっぺん戦いに出てきたんやけど、あちゃあと思たんやねえ
−なんでっか
 縁起の悪いもんを見たんやがな
−せやから、その縁起の悪いもんてなんでんの
 まあ、その絵エをよう見てみ
−わかりまへん
 
153.
 チャクラワットはバーラタの矢アに射たれるんや
−正夢でんなあ
 死ぬ直前に、バーラタとサツルガナがほんとはヴィシュヌ神の武器の生まれ変わりやいうことを知ったんやなあ。しやから侘びを言いながら死んだんやねえ
−へえ、この悪魔は、ええもんやったんですか
 チャクラワットのなきがらの火葬が絵の左下の所に書いてあるなあ
−やっぱ、ミニ・ラーバナでんな
 
154.
 バーラタとサツルガナと軍勢は戦いのあと、アヨタヤに戻るんや。今度、橋になっとおんのはハヌマーンなんや
−なんで、前の時、橋にならんとみんなで石投げてたんやろね
 そら早よ着きすぎるからとちゃうか
−けど、飛んでいくのに、へとへとになったんとちゃいますのか
 それからこっちランカーの島が動いたんじゃ
−あんたも無茶苦茶言いはりまんなあ
 
155.
 うるさいやっちゃな。ラーマはバーラタとサツルガナと猿の兵隊達に「ようやったな」とお礼を言うとんな
−もう着いたんでんな
 
156.
 ラーマはハヌマーンとスパンマッチャの息子マチャヌの尾っぽを切るんや
−なんで今そんなことしまんねや
 褒美で魚から格上げしたろちゅうねやろ
−へえ、そんなこと・・・マチャヌは喜ぶんでっか
 そらまあな
−なんとアイデンティティのないやつやないか。魚のおっぽを切ったかて所詮お猿さんでっしゃろ
 そらまあな
−もしかして、人間にしたろとゆう意味でっか
 そうかもしれん
−あんたもええかげんな人でんなあ
 ラーマの同盟者プラヤ・マハチョンプーとマイヤラプの前の町の支配者バイヤビックがラーマに拝謁に来てるんや
−こらこら、話を変えるな

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最終更新日 : 2002年09月30日
作成日 : 1999年12月23日